コバ&床面処理剤について

以前から申し上げてた通り、一人の力ではどうしようもなく限界な時に
身近で偉大な先人のアドバイスを貰うときがありますが、基本的には独学です。
コバ処理剤も実際に色々試してました。

・1 みんな大好き「トコノール」
レザークラフトコーナーに大抵あります。
見た目はマジで木工用ボンド。

・2 コスパ最強の「CMC」
白い粉末。別名怪しい粉。水で溶いて使用します。
完全溶解まで一晩くらい。

・3 怪しいクラフター一押し「バスコ目止め液」
某クラフターが一押ししてたので、試してみてレギュラー入り。
スティックのりの入れ物に入ってます。
使ってるとメッシュの部分が穴開くのであまりこの入れ物は好きじゃない。

自分はこの3つで落ち着きました。
他にも「ふのり」「コバコート」「イリス」色々ありますが、
この辺りは未使用で何とも言えません。

でもまぁ結局は全部「水分」と「凝固成分」の組み合わせだと思うんですよね。
んで整えたコバに塗って、水分が飛んで固まる、と。
それぞれの違いは「凝固成分」の方。

仕上がりの硬さ(革繊維の引き締め具合)
目止め液>トコノール>CMC
CMCは作製時の水との比率によって変わりますが・・・

端切れの床面に塗り込み、ウッドブロックで磨き
乾燥後の写真がコチラ

左からトコノール、CMC、目止め液。
写真だと解り辛いが現物だとトコノールとCMCが塗布前の色とほぼ変わらず、
目止め液のみ色が少し濃くなっている。
その代わり塗った後一番固まるのも目止め液だ。

メインで使用している革との相性もあるとは思いますが、
自分は革の油分と繊維の詰まり具合で処理剤も変えてます。

自分の環境ですと
栃木ヌメ→CMC
顔料系→目止め液
床面→トコノールって感じです。

これは栃木ヌメのコバをCMCで磨いたもの。

世の中には蜜蝋を熱したコテで流し込む強者が居るようですが、
自分にはとても出来ませんw

みなさんも色々と試して自分の革にあった処理剤を発見してみて下さい♪

最後に今週のお仕事を。